地球の三角、宇宙の四角。
暫くして庄谷課長がグラマシーニューヨークのケーキを持って部屋の中に入ってきた。
その紙袋を見てさおりんは「ええ」と大きなリアクションで驚く。
さおりんは耳元まで近づいて「はゆみこれって、どういうこと」なんて言う。
どうもこうも、こうも頭が痛いと、まるで話が進まない。そうだ、携帯だ。携帯のメール画面に文字を打ち込んで見せればいいんだと携帯を手に取ろうとすると全身に激痛が走った。
苦しんでいる姿を見て課長は心配そうに、そんなに具合が悪いのかとさおりんに聞いた。
「うん、さっきから急に頭が痛いとか」
「さっき綿菓子作る機械押しながら歩いてる人とすれ違ったんだけど、なにか関係ある?」
「ナースコールを押したんだけど、そしたらナースの人があの機械を持ってきて」
「持ってきて?」
「はゆみが、綿菓子を作って」
「うん。それで?」
「綿菓子を私が食べた」
「うん。おれも食べたい」
この人らは、わたしがこんなにも激痛にまみれているのに一体何の話をしてるのだ。
「もう一回ナースコール押した方がいいのかな」
「そうだな、この痛がり方は尋常じゃないな。木下さん大丈夫ですか?」
大丈夫。たぶん大丈夫だと思う。首を縦に何回か振る。
「課長、職場じゃない所でも木下さんと呼ぶんですかー?」
「ええ?」
「さっき、聞いちゃいましたよー」
その紙袋を見てさおりんは「ええ」と大きなリアクションで驚く。
さおりんは耳元まで近づいて「はゆみこれって、どういうこと」なんて言う。
どうもこうも、こうも頭が痛いと、まるで話が進まない。そうだ、携帯だ。携帯のメール画面に文字を打ち込んで見せればいいんだと携帯を手に取ろうとすると全身に激痛が走った。
苦しんでいる姿を見て課長は心配そうに、そんなに具合が悪いのかとさおりんに聞いた。
「うん、さっきから急に頭が痛いとか」
「さっき綿菓子作る機械押しながら歩いてる人とすれ違ったんだけど、なにか関係ある?」
「ナースコールを押したんだけど、そしたらナースの人があの機械を持ってきて」
「持ってきて?」
「はゆみが、綿菓子を作って」
「うん。それで?」
「綿菓子を私が食べた」
「うん。おれも食べたい」
この人らは、わたしがこんなにも激痛にまみれているのに一体何の話をしてるのだ。
「もう一回ナースコール押した方がいいのかな」
「そうだな、この痛がり方は尋常じゃないな。木下さん大丈夫ですか?」
大丈夫。たぶん大丈夫だと思う。首を縦に何回か振る。
「課長、職場じゃない所でも木下さんと呼ぶんですかー?」
「ええ?」
「さっき、聞いちゃいましたよー」