地球の三角、宇宙の四角。
かなくんは、黙り込んでいる。かなくんも気が付いているんだと思う。私が、かなくんの愛しているはゆみではないことを。
はゆみによく似た、はゆみだということを。
私は希実子さんの気持ちが今は何となく分かる。
私のことを見ているのではない。こんなに近くにいるのに。かなくんは私ではない誰かのことを考えている。
私は、かなくんに自分を見て貰いたくて、自分の身に起こった全てのことと自分の考えの全てをかなくんに話した。
そうすることで、かなくんにちゃんと見て貰いたかった。
かなくんに話している最中にふと、気になっていたことがわかったような気がした。
希実子さんは、自分から権堂さんへの愛を昭蔵さんに話すことはなかっただろうし、昭蔵さんも希実子さんに権堂さんへの愛を語ることはなかったのだろう。だから。
希実子さんは権堂さんを選んだのだと、今はそんな風に思う。
はゆみによく似た、はゆみだということを。
私は希実子さんの気持ちが今は何となく分かる。
私のことを見ているのではない。こんなに近くにいるのに。かなくんは私ではない誰かのことを考えている。
私は、かなくんに自分を見て貰いたくて、自分の身に起こった全てのことと自分の考えの全てをかなくんに話した。
そうすることで、かなくんにちゃんと見て貰いたかった。
かなくんに話している最中にふと、気になっていたことがわかったような気がした。
希実子さんは、自分から権堂さんへの愛を昭蔵さんに話すことはなかっただろうし、昭蔵さんも希実子さんに権堂さんへの愛を語ることはなかったのだろう。だから。
希実子さんは権堂さんを選んだのだと、今はそんな風に思う。