奇跡事【完結】


し、も、べ?




誰が?
僕が?



「―――――イ!」



僕は、違う。



「――――ルーイ!!」



そう、ルーイだ。



「ルーイ!!いい加減起きろ!!」



その瞬間、僕はばちっと目を開けた。


目の前に飛び込んだのは、目を吊り上げて怒っているサーシャの姿。
そして、その後ろで腕を組みながら苦笑してるキョウ。


あれ?今の夢だった?


上半身を起こすと、僕は頭をぽりぽりと掻いた。
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