奇跡事【完結】
あれから、すぐに僕は眠りに就く事が出来た。
翌日、スッキリ目が覚めた僕はゆっくりと体を起こす。
一度、背伸びをしてから部屋を見渡した。
起きてるのは僕だけのようだ。
サーシャもキョウもカタラもカノも寝ている。
――――――――――ルーイ。
その時、ハッキリと僕の頭に声が響く。
と、同時にキンっとした痛みが体に走った。
痛みで顔を歪める。
この声は。
……エレノア。
時折、僕の脳内に語りかけるように聞こえたこの声の正体。
それはエレノアだった。
エレノア本人に会って、わかったんだ。
―――――僕をずっと呼んでいたのは彼女だって。