奇跡事【完結】
エレノアに邪魔されようと、サーシャと共に生きてやる。
守るんだ。
彼女を、守るんだ。
その為に強さが必要なら。
強くなりたい。
「パチフィスタ」
そう、声をかける。
だけど、返事はない。
構わず俺は続けた。
「……また来る。その時は強くなる手助けをしてくれ」
やっぱり返事はなかった。
だけど、俺の未来を照らし出すように洞窟内が明るくなった。
それがパチフィスタの仕業だってのはわかっている。
そして、俺への答えだとも。