奇跡事【完結】
「今日、こうやってケーラに簡単に入る事が出来た。
そっちで何かが起こったとしてもおかしくはない」
その言葉で、僕達の意志は固まった。
「よし。エレノアに会いに行こう!」
そう言うと、サーシャとキョウは静かに僕を見て頷いた。
「そうと決まれば、すぐに出るぞ」
「うん」
「わかった」
「了解」
立ち上がったカタラに僕達も続く。
どうしようかと途方に暮れていたけど、カタラのお陰で目指す場所が出来た。
それはカタラに感謝しなくちゃならないな。
そうやって、僕達の旅は始まった。
全てが敷かれたレールの上を歩く様に。