夏とおじさんとアイスクリーム
公園のベンチに座り僕は、キイチにお願いする。
「キイチ悪いけどおいちゃん一服させてよ。」
ヘビースモーカーの僕は、家ではキイチが来ると吸わないが公園なら煙りが行かないようにすればいいので一服する。
「おいちゃん身体に悪いよ。
だからおいちゃんは、弱いんだよ。」
キイチから見たらライダーごっこでいつもやられてるおいちゃんは、弱くてその原因は、煙草にあると思っているようだった。
僕は、暑い中煙草を吸った。
一体このところの夏は、なぜこんなに暑いのか太陽を睨むが太陽は、俺の知った事じゃないとばかりに眩しさだけを跳ね返して来た。
キイチも僕も汗びっしょりだった。
「おいちゃん喉が乾いた。アイスママに内緒で食べようか。」
キイチ二等兵は、ママ大佐の居ない時には内緒が好きだ。
大抵こういう場合は、大佐にばれて怒らるのだが懲りない。
確かに喉が乾いた。
こういう時には、いつも水筒を持って来るのだが、うっかり僕は忘れていた。
仕方ないと思い財布を探るが財布も家に忘れた事に今頃になって僕は、気付いた。
「キイチおいちゃんお金忘れて来たよ。」
僕は、二等兵の先輩に言うように申し訳なさそうに言った。
今から家まで取りに行ったらキイチと一緒だと三十分はかかる。
ママに携帯して言おうかとも思ったが考えたらこれは、内緒の大作戦だった為に言えるはずもない。