夏とおじさんとアイスクリーム
変化
キイチとブランコ遊びをやってる時に異変は、起こった。
キイチの背中を何度も押していると右手の小指がやたらに痒くなってきた。
虫にでも刺されたかなとちらっと見ると右手の小指の先が白くなってるのに気付いた。
あらま~やはり、虫に刺されたかと思いながらもなんとかキイチのブランコ地獄を終える事ができた。
小指は、痒さを増していたので厄介だなと思いながらよく見ると小指の第一関節から上が真っ白でふにゃふにゃになっていた。
僕は、こりゃ何だと思いながら小指を軽く触った。
悲鳴が出そうになった。
小指の第一関節から先が取れて地面に落ちたからだ。
僕は、慌て地面に落ちた小指を拾おうとしたが、地面に溶けてあっという間に無くなってしまった。
乾いた土の上に小指が溶けた跡だけが残った。
焦りながら小指を見ると第一関節から無くなった部分からなにやら白い物が出ていた。
気分が悪くなりながらも良く見ると白いクリーム状の物が出ていた。
少しずつだがそれは量を増して最後に地面に落ちた。
僕は、思わず小指を口に入れた。
甘い!?
もう一度今度は、軽く吸ってみた甘い確かに甘いのだ。
もう一度ゆっくり味わって吸った。