こわれもの
疑心、幸福、予兆


出会った頃よりも、はるかに近づいた二人の距離。

春から夏に向けて気温が上昇するように、二人の心もぬくもりに満ちていった。


会うたびに互いのクセを知り、相手の優しさを知る。

それと同時に、失う不安が足音をひそめて二人を見つめていた――。










■疑心、幸福、予兆■

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