初恋 ~幼馴染みへの恋~
「お前なぁ、テストで一位とられへんでイラついてるんかなんか、知らんけど、悠にあたるんは筋違いとちゃうんか?
大体、悠の髪、地毛やし。
ってゆうか、お前カリカリし過ぎとちゃうんか?
んなテストで点数取りたいんやったら、今すぐにでも勉強したらええやん。」
「僕はカリカリ等していない。
如月さんがいい気にならぬよう、釘をさしたまでだ」
「それやったら、こんなとこで大声で叫ぶ必要ないよなぁ?」
「…っ!」
図星かいな。
なんや?コイツ。
ガリ勉は立場が弱くなった事に気づいて、どこかに逃げていった。
「流樹くん、ありがと。」
悠が言った
「えーねん。
ってゆうか、あのガリ勉誰や?」
「一組の坂田(サカタ)くん。
入学式から小テストでもなんでも張り合おうとするの。」
「うわ…迷惑なやっちゃなぁ~…」
悠は苦笑いした。
「教室戻ろか。」
俺が悠に背を向けて歩き始めると悠が後ろについてくる。