初恋 ~幼馴染みへの恋~
**放課後**


「如月さん?」


「え?あ、はい?」

クラスの女の子に呼ばれた。


「あの人達が呼んでるけど…行かなくていいの?」


クラスの女の子が指差す方には不良グループの人が数名居た。


「うん。行く。

ありがとう、言ってくれて。

流樹くん、先帰ってていいよ。」


「え…あ、おぅ」


私は不良グループの人達の方へ行った。


「如月さん。ちょーっと来てもらってもい?」


「はい。」


「じゃ、ついてきて。」


私は言われるがまま、不良グループの人達についていった。




着いた先は体育館裏。


不良の子達が私を取り囲む。


その中でも特に派手な金髪で大きなピアスを着けた女の子が出てきた。


「如月さんさ~?

あんた流樹くんの何なわけ?
一緒に登下校しちゃってさ~。

超目障りなんですけど~?」


なんとなく予想してた言葉。

私の答えは勿論。「幼馴染みです。」



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