初恋 ~幼馴染みへの恋~

「悠?」

誰かが私の肩を叩いた


「っ痛~…」

肩に痛みが走る


「え?どしたん?

そんな強く叩いてへんと思うけど…」


「あ…え、と…目に前髪が入っちゃって…」


「そーなん?」

流樹くんが疑いの目を私に向ける


「うん。」

私はなるべく、いつも通りに喋る。


「悠、ちょっと来て。」


流樹くんが私の腕を掴んだ


ジンジンと腕が痛む。



流樹くんに連れていかれたのは三階にある空き教室。


「流樹くん、どうしたの?」


「悠さ、なんか俺に隠してる事あるやろ?」


「そんなのない…よ?」


「嘘つくなや。

ちょっと腕見してみいや。

さっき俺が引っ張ってる時メッチャッ痛がってたやろ?」


バレてる…。


そういえば10年前も私が何か隠してたら一番に気づいてくれてたもんね…。


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