初恋 ~幼馴染みへの恋~
君への想い ~side. 流樹~
~side. 流樹~
悠が口を閉ざしたまま、何も言わないから腕を掴んだ
やっぱり痛がってるやん…。
「悠、本間に腕見してみい?」
悠は首を左右に振る
「ええから。な?」
「やだ…」
はぁ…しゃーない…
ちょっと仕掛けるか…
俺は悠のリボンに手をかけた
「へ?流樹くん…?」
悠はわけが分からず少しオドオドした様子を見せる
「腕見せへんなら脱がすけど?」
俺は冷静を装ってそう言う。
「へ?ちょっ…本気!?」
俺は当たり前と言うように悠のYシャツのボタンを1つずつ開けていく
早く「分かったから」とか言ってや…。
俺かて好きな子にこんなんやるん嫌なんやから…。
「わ…分かった。
だから…手、止めて…?」
悠がそう言った。
俺もその言葉に心底安心して悠にリボンを返した。