初恋 ~幼馴染みへの恋~
**次の日**


今、居るのは校舎裏、俺の前に不良達、

隣に悠が居る。


「流樹く~ん?どぉしたのぉ?

いきなり呼び出してぇ…?」


「自分等がいっちゃん分かってるはずやけど?」


「「「……」」」


全員が黙り込む。


「なんで悠、殴ったりしたん?」


「…だって……如月さんが流樹くんと仲良いの…幼馴染みだから、とか言うんだもん…。

流樹くんは関西人だからそんなはずないのに…」


原因は…俺…?

もしかして、悠にとって俺ってメッチャッ迷惑な存在やった…?


「る…流樹くんが悪いんだよ…!!

如月さんばっかり構うから!
いっつも如月さんと登下校しちゃってさ…!

他の女の子達だって…如月さんの事嫌ってんだよ…!?」


俺のせいで悠は傷ついて、嫌われてる。


1つ1つの言葉が確実に俺の心に深く、強く刺さる。



俺…迷惑やったんやな…。


だから、悠も俺にこの事、隠してたんか…。



「じゃ…じゃあ…!

私達、帰るから…!」と不良グループの奴等が帰っていった。


辺りがシンと静まり返る。

そら放課後やし…当たり前か…。



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