初恋 ~幼馴染みへの恋~
ピーンポーン
悠の家のインターホンを鳴らした。
5秒ぐらいで悠が出てきた
「流樹くん、おはよう。」
「おはよー。」
悠が玄関の階段をリズムよく下りてくる。
「寒い…」
と、言いながら白いマフラーに鼻まで埋める
「やな~。」
俺は手を擦ったり手に白い息をはいてみる。
全く温かくはならない。
雪が降る中、二人でよこ並びに歩く。
足を進める度に、サク サク と雪が音をたてる。
「もうちょっとでクリスマスだね…」
「やな。
悠は上原とクリスマス、なんかするん?」
「うん。毎年クリスマスプレゼント交換してる。
今年はどうか分からないけど…
去年は耳あて貰ったの。」
「そうなんや…」
ちっこい頃は毎年、クリスマスは悠と俺の家族で過ごしたなぁ~…
『流樹くん。メリークリスマス…!』って言って悠が五歳の時にマグカップくれたのを今でも覚えてる。
まだ家にあるんかな?