初恋 ~幼馴染みへの恋~

「寒い……。」

学校に着いて、悠が雪で冷たくなったマフラーを取る


「マフラーめっちゃっ濡れてるやん(笑)」


「昼までに乾くかな?」


と言いながら悠が肩に積もった雪を払う


俺は悠の頭に積もった雪を払う。


「ありがと。」

悠が少し笑って言った


「悠、願書持ってきた?」


「うん。」


「結局、青蘭なん?」


「うん。」


「ほんなら一緒やな。」


悠と同じ高校か…。

嬉しい。


「流樹くんと高校も一緒なんだ…嬉しい。」


悠、素直すぎ。

あんま喜ばせんといて。本間に。

恋愛感情じゃないって分かってる。

やから、あんまり、期待させんといて…?




< 43 / 128 >

この作品をシェア

pagetop