初恋 ~幼馴染みへの恋~
「なんか、悠の部屋くるの久しぶりやな」
「受験勉強でなかなか来れなかったもんね。」
「せやな。」と、言いながら流樹くんが床に座った
私は台所に行く。
何か材料あったっけ?
人参、じゃがいも、玉ねぎ、お肉…カレーの材料ならある。
私はまた自分の部屋に行って
「流樹くん、夜ご飯カレーでいい?」
「ええでー。」
流樹くんが参考書を開いて、シャーペンを回しながら言った
シャーペンを回すのは問題の解き方が分からない時のクセ。
「どの問題?」
「これ。」
「これはこの方程式を当てはめて──…」
「できた。合ってる?」
「正解。」
「あんがとーな。」
「いいよ。」
私にとって人の役に立てるって事は凄く嬉しいから。
それが流樹くんなら尚更。
と思うけど、恥ずかしいから言わない。