初恋 ~幼馴染みへの恋~
ガラッ
生徒会室の扉を開けた
「おっ♪るーくんと悠ちゃん早いじゃん!」
「菜野果先輩っていっつも早いよな…」
「んー。まーね。
家に居ても物壊しちゃって大変だし?
学校来たら誰かと話せるし♪」
「家でなに壊すねん…」
「食器とか、障子とかだね(笑)」
なんかその姿が目に浮かぶねんよな…
「菜野果先輩、兄弟居るんですか?」
「うん!五人兄弟!
一番上が大学生で、二番目が私っ!
三番目が中三で、四番目が中一っ!
で、末っ子が小四っ♪
でね、私と四番目と末で毎日はしゃいでるの!」
「三番目は受験生だからですか?」
「そ♪
この学校入るって言ってたから見かけたらよろしくね♪
って、まだ後一年あるのか~…ちょっと気が早かったかなっ?」
菜野果先輩って本間よぉ喋るよな~…
「あっ!渓くん来たみたいだよっ!
るーくんとは同じ中学だったんだって??
泰斗が言ってたよ!
悠ちゃんとるーくんは幼馴染みなんだってっ??実はねっ!私と泰斗も幼馴染みなんだよっ♪」
なんかこの人やったらなんでもペラペラ話してまいそうやな…
絶対、恋愛相談とかしたらあかん人や。
俺はそう思った