初恋 ~幼馴染みへの恋~
「俺も好きやからな。悠の事…」
「中学の時、言ってたもんな…」
『なぁなぁ、なんで流樹ってモテるのに彼女作らへん?』
渓斗に突然言われた言葉。
『好きな子居るから。』
『え?でも、流樹って自分から女に話しかけたりせぇへんよな?
もしかしてヘタレ?』
『お前なぁ…。
まぁ、もしかしたらヘタレなんかも知れへんけど…』
『もしかしたら?』
『俺な、五歳の頃にこっち越してきてん。
そんで、それまで住んでたとこに幼馴染みが居って、その子メッチャッ変わった子やねん。
人に甘える方法、知らへんってゆうか…。
俺な、今でもその子の事好きやねん。
まぁ、あれからもう8年は経ってるし、もう一生会われへんかも知れへんけど…』
「一目惚れってこの世にあるんやな…」
渓斗が言った
「まぁ、そらあるやろ。」
「まさか自分が一目惚れするとか思ってへんかったし…。」
「俺の場合アレやな。どこから好きやったか分からんやつ。
気づいたら好きやってんよな…」
「いつぐらいに気づいたん?」
「小6。」
「遅…」
そんなん自分でも分かってるわ。