友の姿、午後6時【短編】
それじゃ一体何処の誰なんだ?
恋愛よりも友情を優先する宮野が恋するレベルの女子を、携帯電話を耳に当てた状態で首を傾けながら考えてみる。
だけど、やっぱり俺には判らなかった。
…判らないというより思い当たらない、っていうのが正解かも知れないけど。
『お姉さん』
「は?」
お姉さん?おねえさん?オネエサン?いやそれ誰だよ、名前じゃねえじゃねーか。
つーか、さっきのもそうだけどこいつなんで主語つけないの?バカなの?
いや確かにバカだけどな、宮野は。