lover
席に座ると、茉咲が作ったハンバーグが出て来た。
中学生と思えないほどの出来栄えだ。
「いただきます」
「どーぞ」
「でさ、純はどうだったのよ」
茉咲は、俺に質問して来た。
「えーっとね。……変な奴に会った。」
『変な奴?』
さすが、姉弟だなと思うほど息がぴったしに反応してきた。
「友達の事に一生懸命な、変な奴。」
「良い人じゃない、変な人なんかじゃ無いでしょ?」
「いや、変な奴だよ」
本当に……変な奴。