lover
バタバタと起き上がって、制服に着替えた俺は、リビングに向かった。
リビングに行くと、茉咲がソファーに座りぐったりとしていた。
「茉咲」
「あ、純。ごはんどうする?」
真っ赤な顔をこちらに向けて、茉咲が訊いてきた。
「茉咲……」
「もう時間無いから、菓子パンでも買っていく?」
しゃべるのも、大変そうな茉咲。
何時も、誰よりも頑張ってくれてた。
朝早く起きて、朝ごはんと俺の弁当を作ってくれてて。
部活で疲れてんのに、帰って来たら夜ごはんを作ってくれる。
「じゅ、ん……」
「熱、有るなら無理すんじゃねえよ」
「な、いよ。無いよ!熱なんて……な…い…」