lover




「純遊!」



駅前の時計台の下。俺はそこに座っていて、時刻は午前10時を過ぎていた。

そこに、俺の姿を見つけて、嬉しそうに駆け寄って来る俺の彼女の姿が有った。



「ごめん、遅れた」

「大丈夫だよ。じゃあ、行こうか」



俺は、彼女の手を取って、歩き出した。



「お昼、何食べる?」

「もう、昼の話かよ。食いしん坊だな」

「だって、初デート緊張しすぎて朝ごはん食べれなかったんだもん」



その後に、純遊に会って安心してお腹空いた、と彼女は言った。

そんな彼女を、俺は少し緩んだ頬で見つめていた。





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