天の神様の言う通り、ここは素晴らしい学園ですっ
姫は抵抗せずに引き摺られるがまま、暗い視線を魚尾に留める。子犬さながら、だ。魚尾は極力身体に負担が掛からないように立ち上がると、引き摺られる姫の前まで歩む。そして負傷していない方の手で優しく彼女の頭を撫でた。
「ただいま、姫」
たった四文字のその言葉に、拗ねて口を尖らせていた感情が。
「お、おかえり」
ゆるりとほどけた表情で乙は小さく返事をした。
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