天の神様の言う通り、ここは素晴らしい学園ですっ
下界に上がった二人は同棲を開始した。魚尾の通う高校から徒歩5分程の場所にある高級マンションの最上階の一室だ。広いリビングに、広いキッチン。それに加えてシャワー室、寝室、荷物置き、用途の無い残り二部屋。二人暮らしには勿体無い代物だ。二人は決して恋仲という訳では無かったが、二人暮らしは乙建ての所望である。魚尾は渋々首を縦に振った。
乙は現代社会に溶け込もうと着物を脱ぎ捨てて、丈の短いスカートに、ニーハイソックス。下着に直に紫色のパーカーという、単調だがエロチックな風に服を着こなしていた。因みに妙に体よりも大きいパーカーは魚尾の物である。この日本で流行っているらしい少女漫画、とやらを読んだ影響だ。