天の神様の言う通り、ここは素晴らしい学園ですっ




そこには、Oと書かれていた。やばい、と背筋を硬直させて、Aは急いで通話ボタンを押す。直後、怒声が通話口を突き破った。きーん、と耳に残る残像が痛い。


「てめえワンコールで出ろっていっつも言ってんだろッ!!あん?調子乗ってんのか?」

「ひいッ!大野さん!すんません」

大野さん、という単語にBも怯えを表情に露わにした。大野、とは見た目は好青年の、童顔な32歳である。眼鏡に、茶髪を片耳に掛けている。見た目だけは温厚そうな彼は、三人組の頭だ──というのも、勝手に彼等が思っているだけだったりする。

Cだけはいつも通りニコニコと笑っている。大野さんのお気に入りであるCは、大野さんの本当の怖さを知らない、とBは言う。



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