釘バットと秘密のラブコール
くっそ、こんな色気のない奴にあんなことやそんなことを期待した俺が!
俺がバカだった!俺ってほんとバカ!!
「お前はもやしっ子だけど一応男だからな、念には念を入れてぶちのめす!」
「蜜、お前もうちょっと女らしくしようとか思わねぇのかよっ」
ていうか念には念を入れてって、俺もうこれからボコされるパターン!?
釘バットを担ぎ上げて、彼女が眉間にしわを寄せる。
「あのなぁ、女子ってお前が思ってるほどかわいいもんじゃねーぞ」
「いや、かわいいもんだろ!甘いお菓子といい匂いの香水が似合うかわいいもんだろ!」
そう言った時のアイツの腹黒い笑顔を、きっと俺は一生忘れない。