釘バットと秘密のラブコール
っ
ため息をつきながら下駄箱を覗くと、今日も入っていたのは。
「ラブレターじゃねぇか要」
「ばっ、お前、プライバシーってもんを考えろよ!」
「つーか今時下駄箱にラブレターってないだろ。古いを通り越して斬新だな」
鼻で笑いながら蜜が言うたび、俺はそう言われた女の子たちがかわいそうでしょうがない。
彼女たちだって勇気を出して、でも直接言う勇気までは持てなくてラブレターに想いをつづっているというのに!
なんてひどい、俺だけじゃなくて女の敵だな香椎 蜜!
「もう黙れよお前!」
泣きそうになりながらラブレターを開いて読むと、