釘バットと秘密のラブコール


“Dear. 西城くん

去年の春から、ずっとあなたのことが好きでした。

もしよければ付き合ってもらえませんか。


彼女の香椎さんには申し訳ないけれど、フラれるのは覚悟しているけれど、言わずにはいられませんでした。

お返事待っています”


………………ん?何だって?

彼女の香椎さん?

彼女?彼女って何だっけ?


「うっげぇぇぇぇぇマジかよ気持ち悪ぃぃぃ!!」

後ろで蜜が叫ぶのを聞いて、ようやく我に返った。

ていうか読むなよ、人のラブレターを!



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