私の隣
「あーちゃん…」


「遅くなってごめんな…?」


私の頬に涙が伝う。



「ありがとぉ…。」


御礼を言った私の頭を撫でてから隣にいる蜜華に視線を移した。



「なんで蜜がいるんだ…?」


「それはこっちのセリフですけど−!」


……。


え−っと何この雰囲気。


喧嘩中なの!?


2人共笑ってるから余計に怖い…。


誰かなんとかして−!!



「お待たせいたしました。
 これより予定しておりましたある子のお披露目をさせていただきます。」


グッドタイミングよママ!


さっきまで陰口を叩いていた人も険悪ムードの蜜華とあーちゃんもステージに立っているママに注目している。


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