私の隣
「お待たせして申し訳ございませんでした憂様。」


「本当だよ。
 ……遅いよ譲っ!」


私がちょっと拗ねたような口調で言ったら譲は『ごめんな憂。』と言いながら私の肩に手を回しそのまま抱き寄せた。


ねぇ譲。


私今すっごく幸せだよ。


なんだと思う?


譲がパーティに来てくれたからじゃないよ?


譲が私のことを“憂"って呼んでくれたからだよ。


クリスマスイブにいい贈り物もらっちゃったな。


もしかして明日のプレゼントはなし?
< 165 / 330 >

この作品をシェア

pagetop