私の隣
「譲!
 私香水買いに行きたいな…。」


ふと淋しげな表情を一瞬見せたがすぐにいつもの笑顔に戻った。


その時俺はあることに気付いた。


それは今日のデートコースが去年と全く同じだってことだ。



「譲?
 早く行こうよ。」


「なぁ憂…。」


「ん?」


「香水は飛ばして公園行かないか?」


「え……」


俺は憂の返事なんて聞かずに憂の手を引き公園まで走る。


丘の上の公園に…。


公園に着いた俺たちは走ったもんだから呼吸を整える。
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