私の隣
「ゆっ譲くん!!」


「君たち何してるの?
 俺の大切な人傷つけたら許さないから。」


女達は譲が怖かったのか自分達がしていた事を譲に見られたのがショックだったのか分からないけど走り去っていった。



「あっ…ありがとう。」


「大丈夫だった?
 “憂ちゃん"。」


「う…ん……。」


今“憂ちゃん"って言った…?


そっか…


そうだよね。


距離を置くってそういう事だもんね。


私だって昨日“ゆーちゃん"って呼んだじゃん。


譲は一瞬悲しそうに笑うと私の頭をくしゃっとして自分の席に行った。


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