私の隣
「泣いていいよ優。
 悲しいなら泣いていいんだよ。」


そう言うと優は俺の足にしがみついて静かに泣いた。



しばらくすると手術中のランプが消えた。


そして中から憂が運び出されて来た。


俺達は憂に駆け寄った。



「手術は成功しましたよ。」


俺達に向かっていい報告をしてくれた先生は何故か表情が曇っている。



「ご家族の方にお話があります。」


先生の言葉に千和さんと蓮さんは『はい』といい後に着いて行った。



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