私と彼とその彼女
はぁ、はぁ、はぁ・・・。
着いた!
夏樹君は・・・。
いた!
「夏樹君!」
私は叫んだ。
声がお店の中に響いた。
「お~!なんだ。千春も来たんだ!来るんだったら、俺に付いてこればよかったのに」
「いや・・・。なんか途中で喉乾いちゃって」
「そうなんだ。じゃあ、俺買ってやるから」
「えっ!?いいよ自分で買うし・・・」
「いいって!」
「いやいや」
「だって、千春、財布持ってないだろ?」
「あ・・・・」
私ったら、なんて事を・・・。
最悪だ。
「ほら」
「うぅ・・・」
「だから。ってか、俺にえんりょうなんか、しないでいいから」
「えっ?」
「まぁ、買ってやるから!」
「あ、ありがと!」
「おう!」
あれって、どう言う意味だったんだろ・・・。
少し、期待しちゃうじゃん。

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