私と彼とその彼女
「おいっ!静かに!次!」
先生が怒鳴った。
「「はぁーい」」
チャラ男に群がっていた女達はいやいや、自分の席にすわっていった。

ドキドキ・・・
この心臓の音は次が私だからだ。
チャラ男から始まった自己紹介はとうとう私の席まで来てしまっていた。
<パチパチパチ・・・>
あ~、私だ。
「はい。次。」
「えーっと。名前は小南千春です。趣味はピアノ。これからヨロシクお願いします」
<パチパチパチ・・・>
はぁ。終わった・・・。すごく緊張したし!今までで一番かも!?
始めはビビった~><でも、かまなくてよかった!
こんな事を思いながら他の人の自己紹介の話を聞いていた。

<キーンコーンカーンコーン・・・>
「規律!礼!」
やっと帰れる!今日のチャラ男の事は桜に愚痴る!絶対!絶対!
「さ~く~ら~!!」
私は靴箱で叫んだ。
「は~~~い!!」
私と桜はハグをし、一緒に帰った。
チャラ男の愚痴を言いながら。
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