私と彼とその彼女

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「ゴメンっ!私、用事できたから今日、紅葉家、行けなくなった」
「そっか~」
「ホントにゴメンね」
「いぃよ!じゃあね」
「うん。バイバイッ」
私は今日のキスの事で頭がいっぱいだった。
なんで、私に夏樹君はキスをいきなりしたのだろうか。
はぁ・・・。
全く理解できない。
急すぎて。
どうしようも無いぐらい、キスの事を思い出すと心臓がドキドキする。
紅葉と楓にも相談したかったけど・・・。
まず、自分が理解できていないから何を話せばいいのか分からなくって。
結局、遊ばない事にした。

この日は、寝る時までキスの事を思っていた。
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