その眼で溶かして
視線

会社のオフィスで、一心不乱にパソコンに向かう私。


『…あ…まただ…』



そんな私がここ最近ふと感じる時がある。



――視線



誰かに見つめられている。



臆病な私は、それが誰なのか確かめられずにいた。



でも今日こそは…私は勇気を振り絞り視線を辿った。



「……か…ちょう…?」


声にならない声を吐き出し、驚きを隠せない私は固まったまま動けなかった。
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