恋 色 模 様
「うん。他のコと違って羽衣はずっと西原と一緒だったんでしょ?なら無理に前へ行こうとせずに今まで通り西原をサポートしてあげたらいいと思うよ」
「美里…」
「辛そうな羽衣は見たくないし、羽衣はこれくらいで止まるようなコじゃないでしょ?まだまだこれから。自分のペースでやればいい」
そう言って美里はくしゃくしゃと私の頭を撫でた。何だかくすぐったい。
「ちょ…髪の毛ぐしゃぐしゃじゃんっ!!」
「油断した羽衣が悪い~」
そう言って笑いながら昼休みは過ぎていった。