恋 色 模 様
「せ、先輩っ。そんな顔しないでくださいよぉ。私、明日何かお菓子作ってきますからっ」
「お菓子?!!やったぁ。じゃあ明日は葉月ちゃんも一緒にご飯食べようねっ!!絶対だからねーっ」
「ごめんな柳瀬さん。気を付けてな」
「いえ、あ…ありがとうございますっ」
そう言って葉月ちゃんと別れた。
「えへへー」
「全くおまえは…」
「いやだって葉月ちゃん可愛すぎるから…」
「だってもないだろ。ほら後ろ乗れ」
渋々と荷台に腰掛け、自転車はゆっくりと進みだした。