恋 色 模 様
「うーん…葉月ちゃん分補充~」
「せ、先輩ぃ。他の人見てますよぉっ」
周りからの視線は感じるけど気にしない。だってみんな優しい目で見て…
「痛っ。もー…」
「もーじゃないだろ羽衣!!また朝から葉月ちゃん困らせてっ」
そう言って私にゲンコツを落としたのは真山美里。私の大切な親友だ。
「いいじゃん別にぃ」
「よかないわよ。私は可愛い女の子の味方だからアンタみたいなのはほっとけないのっ!!さぁ葉月ちゃん、私のとこへ…」
「え?真山せんぱぁい…?」
アンタも一緒じゃないか。そんなツッコミを心の中でして、私達は教室へ向かった。