繋いだ手
次の朝。

まったくもって眠れませんでした。


学校へ登校。

「有里どしたん?具合悪そうやな?」

『ほぇ…?』

「ちょっと、有里?」

『…チュー…。』

「ねずみ?」

『山本…あたしの前で…チューしてた…知らん人と…』

「まじでっか?」

『うん…へこむわ…』

「有里ちゃんやばない?」

「うん。白目向いてるし、目の下くまができてたから寝てないな。」

「なんで山本君チューなんかしたんやろ?」

「ちゃんと聞かんと分からへんかんな。」

「かといって今の有里ちゃんじゃ無理やない?」

「確かに…。山本君本人に聞いてみるか。」

「山本君、有里元気ないねんけどどないしたん?今有里に聞ける状態じゃないねん。」

「うんと…」

「ってわけ…」

「そら、山本君が悪い。」

「だから誤解やて。」

「それでも、目の前でチューされたら、へこむよ。」

「うっ…」

「そもそも、その人だれなん?」


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