繋いだ手
「それは…。言われへん。」

「なんで?」

「なんでも…。」

「まあとにかく山本君は有里に謝る!!分かった?」

「はい…。」




ああ。山本…さようなら。一生あなたのことを忘れません。今までありがとう。

「神田…。」

『……。』

「おい。聞いてる?」

『聞いてる…。』

「昨日のあれは…」

『うん…』

「誤解やねん。」

『じゃーなんでチュー…』

「それはあのひとからで俺からしたわけやない。」

『でも…耳真っ赤だった…』

「それはあのひと美人だから…」

『そんなん理由にならん。美人とか関係ない。』

「だからな?」

『もうええ。聞きたない!!口開くなアホ!!!』

あたしは机をおもっきし叩いた。

まじ泣けてくる…。
山本の言うてること言い訳にしか聞こえなかった。


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