繋いだ手
「はあー。」

ため息つく玲。

「えっ?もしかしてって何?」

「麻里。落ち着いて聞いてな?」

「うん。」

「有里まだ手も繋いだことないんやて。」

「!?」

「ほらな。誰でもこんなリアクションとるよ。」

「有里ちゃん。ぶっ。純だね。くっ。」

『麻ー里。笑いすぎ!!』

「ごめんな?」

「麻里ええねん。有里は山本君とわーってアホやってる方がええんよ。」

『ふーん。どーせあたしはそんなんですよ!!』

「それで?どうすんの?山本君。ほんまに。」

『うー。』

「まだいやなん?」


玲と麻里に説教されてる時に、

「神田ちょっと借りてもいい?」

「どうぞ。どうぞ。」

山本に腕つかまれて階段までやってきた。

『なに?』

「今日、帰りつきあって。」

『なんで?』

「神田の誤解とくから。」


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