繋いだ手
.......10分後。


「めっちゃおもろかったー♪あれ?有里は?」

「ここ。」

グデーン。

「大丈夫?」

『こーなるからいややねん。』

「飲み物買ってくるな。敦暉行くよ。」

「はあーい。」


「ほんま情けないやつやな。」

『だってしゃーないやん。苦手なんやもん。』

「はあー。疲れるなあ。子どものおもりは。」

『誰が子どもやねん!!う~きもちわるっ』

「吐くなよ?」

『吐かんわ。』

「大丈夫か?」

『なんとか…』

「ちょっと待っとけよ。」

山本は走ってその場所からいなくなった。


やばいな。3人に迷惑かけすぎや。ごめんな。このジェットコースター恐怖症どーにかならんかな。



「お姉ちゃん1人?一緒に遊ばへん?」

ポッチャリ系のお兄ちゃん2人組がはなしかけてきた。

これはナンパってやつですか?

それにしてもきもすぎ。

『遊びません。お断りします。』

「ええやん。ちょっとぐらい。」

ぐいぐい引っ張られる腕。

『しつこいな。ええかげんにして下さい。迷惑です!』

「気ーの強い姉ちゃんやなー。僕ら君と遊びたいだけやねん。」

『いやなもんはいやです。放して下さい。』

つかまれてた腕は汗ばんだ手でベトベト。

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