繋いだ手
「ええやん。ちょっとだけね?」

『うっさいなあ。いやや言うてるやんけ。しつこい男はモテへんよ?』

「なんやと?こっちが親切に話かけてやったのに。」

態度変わりすぎ。

『別に話かけなくていいです。誰も頼んでないんやけど…』

「腹立つ女やなー。」


「おっさんら何しとん?」

いいとこにきた山本!!

「ちょっと話かけてただけですよ。」

「嘘やん。おもくそ口説いてたやん。どーでもええけど人の彼女に手ーださんといて下さい。」

「お前彼氏いたんか?」

『いましたよ★』

「早くこの場からいなくなって下さい。」

ポッチャリ系の2人組はそそくさこの場所から消え去った。

「なんかされへんかった?」

『ううん。なんもされてへんよ?あっでも腕つかまれて連れて行かれそうになった。』

「えっ?まじで?」

『うん。』

「はあー。でもよかった。」

『何がよかったん?』

「別にー。お前きもちわるいん治ったん?」

『そーいえば。きもいやつらきたからきもい+きもい=治ったみたいな?』


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