繋いだ手
教室で山本を待ち続けて1時間。
まだこない。
あたしは眠くなって机で寝てしまった。

…………むく。

目が覚めて体を起こした。

時計を見ると7時。

『しもうた。寝過ぎた!!!って山本は?』

教室を見渡しても山本の姿がない。

校庭を見ても陸部やサッカー部が片付け始めていた。


なんで山本おらんの?放課後って言うたんに。

ブチっ。

『なんでこい言うたのに来てへんの!!!返事したやんか!!!はぁー。帰ろ…』

あたしはへこみながら家へ帰った。


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