繋いだ手
くるっと向きを変えてさっきの場所に戻った。

まさかなあ。山本に限ってあるわけないわなあ。

きっとお姉さんやんな。だいじだいじ。

「ごめん。遅なった。」

だいじ。きっとなんかの間違いや。

「神田!!」

『あっうえ。なっ何?』

「どしたん?ボーっとして?」

『ううん。なんもないよ。』

「ごめん。遅なった。はいこれ。」

『あっありがとう』

その後あたしらは遊びまくった。

山本の心配もなくなるぐらいに。

「もー暗いな。そろそろ帰るか?」

『せやなあ。帰ろか』

「ほな。送ってくよ」

『えーよ別に。だいじ』

「あかん。神田1人で帰らせたら何しでかすか分からん。」

『なんやーそれ』

「それに心配やし」

キュン。ときどきこーゆー事ゆーから。
反則やで。

結局家まで送ってもらった。


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