繋いだ手
いつものように遊んだこの日。
有里は決意した。
今日もう1度告白すること。
ダメだったら諦めることも。

帰り道の公園で

『山本。前言うたこと覚えてる?』

「何を?」

『前告ったときいつか無理じゃなくならすって。』

「うん。覚えてる。」

『それでな今日で終わりにしよ思てんねん。山本への気持ち…。だから最後に言わせてな?』

陽平の気持ちはすでに決っていた。

『あたし、山本が好き。』

「俺も…。」

『え?何?』

「だから…俺も神田が…す…き…」

陽平は真っ赤の顔して自分の気持ちを有里に伝えた。

『えっ?うそ?ま…じで?』

陽平はうなずいた。


< 62 / 94 >

この作品をシェア

pagetop