繋いだ手
「やったやん。これからもっと楽しくなるな♪」

『せやね。』

「有里?」

『あんな玲。山本には黙っててほしいねん。』

「何を?」

『今めちゃめちゃ嬉しいねん。山本と付き合えたことが。』

玲は黙って有里の話を聞いた。

『山本はあたしにとって初めての彼氏やん?』

「うん。山本君にとっても初めての彼女やもんな。有里が。」

『ちょっと有里がってなんや。有里がって。』

「はは。それで?」

『それでな?お互い初めてだから手ー繋ぐんもチューも初めての相手やん?

だから初めての相手だから大事にしたいねん。
手ー繋ぐことは山本が最初で最後がいい。

チューすんのも山本が最初で最後がいい。

繋いだ手ずっと離さないで来年も再来年もずっと一緒がいい。

そう思うほど山本を大事にしたい。』

「有里…。」

『って今の言葉山本とかには言わんといてな。』


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